制作する矜羯羅童子像のイメージを木炭紙に鉛筆で描いてみました。
かわいらしさを表現することは、想像以上に難しいものです。
イメージ画をもとに図面を起こし、そのコピーを材料の正面と側面に貼り付けました。
鋸を使用して大まかに荒取りを済ませ、大きな鑿で整えました。
荒彫りです。包み込むように角を丸めて大まかな形体を彫り出して行きます。
ここでは、完成後の像に包帯をぐるぐる巻きにした状態をイメージして彫っています。
気分はマダマダ荒彫りです。少しずつ細かな凹凸を探ります。
表情が出始めました。おおまかな内刳りを済ませたので、像の重量が軽くなり、作業がし易くなってきました。そろそろ台座の荒彫りを進めたいところです。
あと少しで完成です。
頭体幹部材に大きく内刳りを施しました。
左側が像の前面で、右側が背面にあたります。像を縦方向で前後にスパッと切った状態ですね。
墨書は「回向院 第二十四世住職 本多義敬発願 矜羯羅童子像 平成十六年七月仏日 佛師清制作」です。画像左下、前面の内刳り面には、毎度「村上」と「清」の焼印です。
部材を組み上げ、彫りの完成した木地に漆を塗ります。
錆漆塗り、砥ぎ、錆固め、を数回繰り返し、古色彩色の程よい下地を造ります。
完成しました。