神社の本殿に向かって右側に安置される「獅子」の制作です。
今回は、前後 縦三材矧ぎ、寄せ木造りです。材は木曽檜天然木の柾目を使用します。
鋸で大まかに荒取りを済ませました。
叩き鑿を使用して、形を包み込むように大まかに彫り、立体感を付けます。
さらに彫り進めます。
細部の形を彫り出していきます。
さらに彫り進めます。
全体の雰囲気造りに気を配りながら、少しずつ具体的に形を決めていきます。
あと一歩で仕上がる前に、内刳りを施します。像の内部が空洞になりました。
さらに彫り進めます。
そろそろ雲も彫りたいところです。。
納入品は、前面材に竹釘で固定しました。
後頭部の内側にあたる内刳り面に、像内墨書を書きました。
「福王子神社 犬獅子 平成十五年 佛師清 作 川面美術研究所 彩色」と書いてあります。
腹部の内側にあたる内刳り面には、私の作品である証拠として焼き印を2つ押しました。
三材を接合し、彫りの仕上げを終えました。
箔と彩色の下地となる漆を塗りました。ガラッと雰囲気が変わります。
錆漆を塗って表面にマチエールを付けた後、何度も摺り漆を施しました。
金箔を漆で貼りました。いわゆる漆箔です。
金箔には含有量の違いで多くの種類がありますが、私が使用するのは最上級の「五毛色」といわれる金箔です。
金箔を貼ってない箇所には彩色が施されます。
私の役目はココまで、あとは荒木かおり先生にお任せです。完成が楽しみです。
狛犬の制作です。
制作の手順は、獅子とほとんど変わりありません。ほぼ同時進行で制作を進めました。
「福王子神社 狛犬 平成十五年 佛師清 川面美術研究所 彩色」と書いてあります。
「佛師清」の下に「作」と入れるのをうっかり忘れてしまいました。。獅子にはしっかり書いてあるので心配ありません。
宮司様を始め多くの方々による考察の結果、獅子が金色、狛犬は銀色をベースにすることになりました。
狛犬に使用したのは白金(プラチナ箔)です。
獅子同様、箔の貼られていない箇所に彩色が施されます。